映画『記憶にございません』を見ての、ネタバレ少なめの感想【三谷幸喜監督】
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せっかくのGWなのに、外出自粛の真っ只中という中で、
皆さんどうお過ごしでしょうか?
やはりレンタルビデオで映画を借りる、という人も多いと思います。
自分達もやはりそうで、よくビデオを借りているのですが、
この間、三谷幸喜監督の『記憶にございません』というビデオを借りてみました。
支持率が低く、評判が最悪の総理大臣が、ある事件で記憶をなくしてしまって、
そこからは別人の様に変わっていく映画です。
今回は、映画『記憶にございません』を見てのネタバレ少なめの感想、
という事で書いてみたいと思います。
映画『記憶にございません』
公開
2019年9月13日の劇場公開だったみたいですね、
今回はレンタルビデオで新作として出ていたので、借りて見てみました。
監督
監督は三谷幸喜監督です。
テレビドラマのシリーズでは古畑任三郎シリーズを始め、総理と呼ばないで等多数、
映画では有頂天ホテル、ステキな金縛り、清洲会議などと、
独特の世界感とテンポで、ユーモアがある作品が多いですね。
今回の「記憶にございません」も、正にそんな感じの映画になっています。
あらすじ
病院のベッドで目が覚めた男。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。
一切の記憶がない。こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。
演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。
そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。
そして石を投げつけられるほどに……すさまじく国民に嫌われている!!!部下らしき男が迎えにきて、官邸に連れて行かれる。
「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。
国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれています。
総理の記憶喪失はトップシークレット、我々だけの秘密です」
真実を知るのは、秘書官3名のみ。進めようとしていた政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議場の場所、
自分の息子の名前すら分からない総理。
記憶にない件でタブロイド紙のフリーライターにゆすられ、
記憶にない愛人にホテルで迫られる。
どうやら妻も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。
そしてよりによってこんな時に、米国大統領が来訪!他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、
記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す!
果たしてその先に待っていたものとは……!?
引用元:公式ホームページ
キャスト
主な登場人物
黒田啓介(中井貴一)
評判も支持率も最悪な総理大臣、記憶喪失になってからは、別人の様に行動しだす。
井坂(ディーン・フジオカ)
若いが優秀な、首相秘書官。総理夫人とも関係が・・
番場のぞみ(小池栄子)
熱い性格の首相秘書官。
黒田聡子(石田ゆり子)
自由奔放で口が軽い総理夫人、首相秘書官と親密な関係も。
寿賀さん(斉藤由貴)
長らく務めるメイド。マイペースな性格。
山西あかね(吉田羊)
女性ながら野党第二党党首。総理とは、元同僚であり、深い関係も・・
スーザン・セントジェームス・ナリカワ(木村佳乃)
アメリカ初の日系女性大統領。実は日本語も堪能。
古郡祐(佐藤浩市)
お金に魂を売ったフリーライターだが、総理の変化に伴い協力する方向に。
鶴丸大悟(草刈正雄)
何代もの総理の下に仕え、影の総理とも言われる官房長官。
といった感じで、ボリュームのあるキャストになっています。
他にも田中圭や、ローリー寺西なんかも脇を固めています。
感想
「どの様な想いで政治をしているのか?」という問いに、官房長官が答えた、
「いかに長く、政治の中枢に関わっているか?」という答えが印象的でした。
【消費税を上げた最悪の総理】
【自由奔放で、口の軽い総理夫人】という感じで、
実際の現政権と被る所も多々ある、作品となっています。
「改革を行おう」と思った時に、障害となるのはこの映画では、
何代もの総理を支えてきた、そして裏で操ってきた、鶴丸官房長官でした。
結局は彼を失脚させて、政治を変えて行くという感じになるのですが、
実際の政治の様に、財務大臣や、財務官僚達は出てきませんね。
ここは流石に切り込めなかったのかな?とも思います。笑
実際に改革を行うときには、障害は1人だけではなく、
官僚や経団連など、様々な団体がいる為、難しいとは思いますし、
その後ろには更に大きい勢力もいるので、
ぶっちゃけ総理大臣という最高権力者であっても、1人で改革するのは無理だと思います。
アメリカ大統領に対しても、「私は日本の農業を守ります!」と要求をはねのけて、
逆にお互い「腹を割って話せる良い関係」になるとか有り得なさそうですが、
あまり現政権と重ねて見るのではなくて、
少しずつ変わっていく感じが、どこか希望を抱けて「こうなれば良いなぁ・・」
という感じで、見てもらえれば良いのかなと思います。
まとめ
ユーモアや皮肉満載のコメディで、笑ったり、
所々ツッコミどころもあったりですが、三谷監督らしい映画だと思います。
少しネタバレをすると、総理大臣は一時本当に記憶喪失になるのですが、
ずっと記憶喪失のふりをし続けます。
誰しも最初は、高い理想や、熱い志をもって政治家を志すのだと思います。
ただ有象無象の中で、いつの間にか初心を忘れて、
目的がいつしか、現状維持に変わって行ってしまうのだと思います。
自分に置き換えてみても、たまには方向があってるのか確認しつつ、
初心を常に忘れず、精進したいなぁと思える映画でした。
大変面白く見れたので、是非見てもら得たらと思います。
以上
映画『記憶にございません』を見ての、
ネタバレ少なめの感想【三谷幸喜監督】でした。
最後まで読んで頂き、有難うございました。
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